来夏の東京五輪・パラリンピックを支える大会ボランティアの研修が4日、始まった。20万人以上の応募者から選ばれた約8万人は、過去大会の経験者や外国人、障害のある人など様々。本番で楽しみにしていることを聞いた。

 「普段会えない人と知り合うことができ、選手や観客の一喜一憂を間近で見られるのが最大の魅力」と話すのは、東京都内在住の松葉睦(むつみ)さん(38)。東京大会が3度目の五輪ボランティアとなる。

 2012年のロンドン大会は夫の赴任先で迎え、開会式で太鼓をたたく役割を担った。16年のブラジル・リオデジャネイロ大会でも開閉会式を盛り上げる役で、リーダーを務めた。欠員が出て急きょビーチバレー会場で観客の誘導にあたったのもいい思い出だ。

 東京大会でも開閉会式に関わりたいと願う。「五輪ボランティアの経験は、お金では買えない私の財産。自国開催はとても楽しみ」。今回初めて父親(70)と姉(42)も一緒に選ばれた。互いに応募していたことは知らなかったといい、「会場で一緒にボランティアができたらうれしい」

 大会ボランティアには、外国籍の人も1割ほど選ばれた。中国、韓国など120の国と地域から採用された。ロンドン在住の英国人で、会計士のポール・シルバーマイヤーさん(62)もその一人だ。

 初めてテレビで五輪を見たのは、7歳の時。1964年東京大会で、英国人のマリー・ランド選手が陸上女子走り幅跳びで金メダルをとった。特別に両親に許してもらい、学校に行かずに家のテレビでその瞬間を見届けた。翌日、学校でその感動と興奮を話すと、級友たちにうらやましがられたという。今回、来日は初めて。「この目でリアルタイムで見られるなんて、とてもうれしい」と話す。

 ポールさんも大会ボランティアは3度目だ。「自分が大会の一部になっていると感じられるのが魅力。その感動は何年も持続する」と言う。少し心配なのは、宿泊先だ。安くていい宿を探しているという。