◆茨城国体 サッカー ▽少年男子決勝 静岡1―0広島(3日・カシマスタジアム)

 少年男子の決勝が行われ、静岡県選抜は広島と対戦。序盤は攻め込まれてピンチの連続だったが、GK大畑神唯(16、JFAアカデミー福島)を中心に集中して守り、後半20分、DF菊地脩太(16、清水エスパルスユース)が決勝ゴールを決め、1―0で制した。静岡県の少年男子の優勝は、千葉と両チーム優勝だった2011年以来8年ぶり18度目。単独高校チームなどで出場していた時代を含めると全国トップの24度目の優勝となった。

 試合終了の笛が鳴ると、静岡イレブンは次々とピッチに倒れ込んだ。1点差で逃げ切り、優勝した喜び。そして、やはり疲れ切っていた。全5試合にフル出場し、ボランチやトップ下を務めたMF東(ひがし)廉主将は「さすがに昨日の準決勝からきつかった」と苦笑した。

 高い位置からプレスをかけて走り回るサッカーを最後まで貫いた。前半は広島に押し込まれてチャンスを作れなかったが、「交代する選手がいる。最後まで走り抜け」と村下和之監督(42、沼津西高教)が指示。その攻撃的な姿勢が後半に実った。左サイドバックの突破でCKを得ると、ニアに走った東が頭で後方にそらせ、ファーの菊地が右足ボレーでたたき込んだ。「王国と言われながら最近は勝てていなかったのでうれしい」と、5戦フル出場のセンターバックは声を弾ませた。

 決勝を制しての単独での優勝は、2004年以来15年ぶりとなった。その後は8強止まりが続き、最近は14年、16年、18年に1回戦で敗退するなど苦しんでいた。技術が高い選手は多いものの、結果がついて来ない。今年の村下監督は「ボールを奪え、ゴールを奪える子。戦える選手」を基準に人選した。

 8月の東海国体では岐阜に逆転勝ちし、なんとか全国切符をつかんだチーム。計8ゴールで今大会の得点王になったFW千葉寛汰も「大会前は優勝できると思ってなかった」。それでも試合を重ねるごとに16人の団結力が強まり、自信をつけていった。「選手全員が走って声を出して戦った」と東主将は胸を張った。

 「これが王国復活のきっかけになれば」と菊地。県選抜は解散するが、この経験をそれぞれの所属チームで生かすことが静岡の強さにつながる。「選手の成長していく姿を見ていきたい」と監督は目を細めていた。(里見 祐司)

 ◆静岡の国体サッカー(少年の部) 初優勝は1957年の藤枝東高。当時は「高校の部」として行われ、高校チームが代表だった。58年は清水東、66年は藤枝東が2度目のV。70年からは選抜チームが編成されている。県勢の優勝は「高校の部」で6度、75年に「少年の部」と名称変更されて以降、今回で18度目で計24度目。