広島の遠藤淳志投手(20)が3日、来季の目標に先発ローテ入りを掲げた。2年目で初めて1軍に昇格した今季は、中継ぎとして34試合に登板して1勝1敗1セーブ、防御率3・16。2軍では先発を務めながら、1軍ではチーム事情で中継ぎに回っていた。こだわりが強いという先発で、来季は勝負をかける。

 遠藤は真っすぐ前を向いて、胸にある思いを言葉に込めた。今季はプロ初登板や初勝利のうれしさなど貴重な経験を積んだ。さらなる飛躍を見据える来季。自らの手で勝ち取りにいくポジションは先発だ。

 「先発への思いは強いです。2軍で先発をして、試合を作る楽しさを感じました。チームに勝ちがつく投球が一番大事。それが醍醐味(だいごみ)だし、来年はやってみたい」

 2年目の今季は6月7日に初めて1軍に昇格。敗戦処理からスタートし、着実に首脳陣の信頼を勝ち取った。8月21日のヤクルト戦では同点の八回から登板して1回無失点。直後に打線が勝ち越したことでプロ初勝利が転がり込んだ。

 チームはシーズン中盤に先発の駒不足に悩まされたが、遠藤は中継ぎとして存在感を放っていたため、先発へ回ることができなかった。今季の収穫として「真っすぐを空振りしてくれたことが大きかった」。150キロには届かないものの、キレのある直球には手応えをつかんだ。

 7日からはみやざきフェニックス・リーグに参加し、先発としてマウンドに上がる。「回をまたいでも(球速が)落ちたりしないように、良い状態で複数回を投げたい」。自らに課すテーマは、球数が増えても投球回が伸びても、球威が落ちないスタミナをつけることで、ブルペンでの投げ込みを増やす予定だ。

 並行して、状態が悪い中でも抑える技術などを模索する。登板日は常に一定のコンディションとは限らない。1軍では3カ月目となった8月下旬から明らかにパフォーマンスが落ちた。原因は疲労だった。

 「疲れている中での投球も考えないといけない。1年間をどうやって1軍でやるかを考えたら、疲労がある中でどう工夫をして投げていくか。先輩を見ても思ったし、すごく感じた部分ですね」

 技術も体力も伸びしろは十分。その可能性は無限大だ。先発の一角を目指して新たな気持ちで立つマウンド。試行錯誤しながら、実りの秋にしてみせる。