「凱旋門賞・仏G1」(6日、パリロンシャン)

 史上初の3連覇なるか-。エネイブルを管理するジョン・ゴスデン調教師(68)=英国=が3日、インタビューに応じた。日本馬にとって大きな壁となる世界最強牝馬。名伯楽は「相手も強い」としながらも、前人未到の記録達成に自信をのぞかせていた。なお、出走馬12頭の枠順が確定。エネイブルは9番ゲート(馬番8)、フィエールマンは2番ゲート(馬番6)、ブラストワンピースは4番ゲート(馬番5)、キセキは7番ゲート(馬番4)に決まった。

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 -凱旋門賞の史上初3連覇が懸かる。エネイブルの状態は。

 「調教を見てもらった通り、動きは良かった。馬自身がハッピーだし、前向きな姿勢でいるのでいい状態だ」

 -昨年までと変わった点は。

 「3歳の頃はやんちゃな面もあったが、5歳になってどっしりとした落ち着きが出ている。5歳で完成したと言えるだろう」

 -これまでG1を100勝以上している師にとっても、エネイブルは特別な存在か。

 「イギリスでは、5歳まで現役を続けるケースが少ない。牡馬はスタリオンに行ってしまうし、牝馬は繁殖に上がる。そういった意味でも2歳から5歳にかけてずっと見ることができて、成長を感じながら結果を出している彼女はスペシャルな存在だ」

 -馬場の希望は。

 「現時点のパリロンシャン競馬場は重い馬場になっている。彼女はスタミナがあるので多少の雨は大丈夫だと思うが、さらに雨が降るのは好ましくない」

 -3連覇への自信は。

 「馬の状態はいいが、相手も強いからね。フランス、イギリスの強い3歳と古馬がいて、それに日本馬もいる。だから勝てるかどうかは言い切れない。ただ、アーモンドアイがいなくて良かったよ。彼女のドバイでの走りは印象的だった」

 -ライバルは。

 「ジャパン、ソットサスの斤量の軽い3歳と、いい脚を持っているガイヤース。雨が降らなければ、ファーブル調教師のヴァルトガイストだ」

 -日本馬の名前が挙がらなかった。

 「キセキはフォワ賞を見た。馬は良さそうに見えたが、最後の勢いは止まっていたな…。スミヨンが乗ったオルフェーヴルもゴール前でやめていた。力はあるけど、そういう面があったのだろう」

 -今回が引退レースか。

 「それはオーナーのアブドゥラ殿下が決めること。レース後の状態を1週間くらい見てから、彼が進退を決めるだろう」