競輪とオートレースを統括する公益財団法人JKAは3日、大規模なシステム障害のため、この日に予定していた競輪の6開催全てを中止した。同障害による一日の全開催中止は、2011年12月7日以来。システムの復旧が遅れているため、4日の開催も全て中止になった。

 3日に競輪の開催を予定していたのは、昼間の松戸G3初日、西武園F1最終日、豊橋F1最終日、ナイターの別府F1最終日、ミッドナイトの伊東F22日目、小倉F2最終日。中止の開催について、松戸は順延、西武園、豊橋、別府、伊東、小倉は打ち切りとなった。

 4日が初日の予定だったモーニングの武雄F2、昼の富山F2、ナイターの函館F1、玉野F2も開催中止を余儀なくされた。5日以降の開催について、関係者は「状況が改善しなければ、4日初日予定だった開催も打ち切りに」と厳しい見通しを示した。

 システム障害は3日午前6時に発生。インターネットなどから車券を購入するシステムに不具合が生じた。「利用者からの投票を受け付けても、オッズに反映されず、表示されなくなった」と関係者。その影響は①開催本場、場外車券売り場で、利用者にオッズの提供ができない②開催本場で競走成績、賞金、レース番組編成などの入力処理ができない-と広範囲に及んだ。

 JKAは関係各所と協議し、車券購入のための投票システムが利用できない状況では、レースを開催できないと判断。9時に松戸の中止、順延を決定。その後はシステムの復旧を待ちながら、開催の可否を協議。19時までに全開催の中止を決定した。中止になったレースの車券は全て返還される。

 G3初日が中止、順延になった松戸では、9時20分に指定練習中の参加選手へ決定が告げられた。その後、地元の千葉勢はリラックスモードで一日を過ごした。中村浩士は「中止、順延は仕方ない。楽しみにしているファンの方には申し訳ないけど、選手は体調を整えて、初日を迎えられるようにするだけです」。根田空史は「自分たちは家が近いからいいけど、遠征の選手は交通機関の変更とか大変そうですね」と心配した。

 システム障害による開催中止は15年8月22日の前橋F12日目以来。同障害による一日の全開催中止は、11年12月7日以来。今回のように、2日間にわたって大きな影響が出るのは初めて。障害内容と原因については開発メーカーが調査中で、復旧のメドは立っていない。

 11年の場合は、投票システムからデータ通知が遅れたことで、開催各場の払戻金の表示、レースの発走などが大幅に遅れる事態を招いた。そのため、当日に開催予定だった全15場が中止。翌8日はシステムが復旧したため、全場が予定通りに開催した。

 JKAは公式ホームページで経緯を説明し、「お客さまならびに関係者の皆さまには多大なるご迷惑をおかけしておりますことを深くおわび申し上げます」と陳謝した。