埼玉県川口市の鋳物職人が作った前回東京五輪の炬火(きょか)台(聖火台)が61年ぶりに同市へ里帰りして、3日、JR川口駅東口のキュポ・ラ広場に設置された。6日午前9時半から記念式典があり、この時限りで点火される。来年3月まで一般公開された後、新国立競技場東側ゲート正面で恒久展示される。

 聖火台は高さ、最大直径ともに2・1メートル、重さ4トン。この日は大型クレーン車が鉄枠で囲まれた聖火台をつり上げ、高さ60センチの台座に固定した。所有する日本スポーツ振興センターから文化財と同等の扱いを求められ、運搬には細心の注意を払った。表面を磨くのにごま油を使っているため滑らないよう布で覆ってからブルーシートで固定するなどして、エアサスペンションのトラックに載せた。

 作業に居合わせた市民らは、「子どものころテレビで見た」「川口でつくったんですね」などと話しながら見上げていた。