J1神戸の元スペイン代表FWダビド・ビジャ(37)が3日、神戸市中央区の神戸大学医学部附属病院を訪れ、入院中の子供たちと交流を深めた。

 同病院が神戸の医療サポートなどを行っている縁もあって病院側が依頼。「サッカー選手に会いたい」という子供たちの願いをビジャやクラブが快諾したことで実現した。ビジャはリフティングやキックなどを披露。サインボールやサイン入りタオルマフラーをプレゼントし、全員で記念撮影も行った。

 子供たちを代表して、入院10カ月目という里崎皓汰くん(14)が「今日は来てくれてありがとうございます。今日ビジャ選手に会うために治療を続けてきました」と感謝のあいさつを行うと、感激したビジャは着ていた神戸のユニホームを脱いで、サプライズでプレゼントした。

 両親から聞かされた話として、自身も4歳の頃に右大腿骨を骨折し、医師から「手術をすれば片脚が不自由になってしまい、サッカーを続けることは難しい」と告げられたことを明かした。手術を回避し、8カ月入院の末に完治。「親からは『8カ月間、回復するために強い気持ちを持って闘っていた』と聞いている」と語った。

 最後にビジャは「温かく歓迎してくれてありがとう。楽しい時間を過ごせた。皆さんも同じくらい楽しい時間を過ごせていたらうれしい。一日でも早く退院できるように、一日でも早く家に帰って楽しい毎日を過ごしてほしい」と激励の言葉を贈った。

 先月24日には神戸市東灘区の六甲アイランド小学校を訪問し、今回は病院を慰問した。「スペインでもこういう習慣、文化があり、特にクリスマスの時期には病院訪問を行う」と語ったビジャは「この場にいられて喜んでいる。選手にとっても学びがあり、自分にとっても力がもらえる。楽しい日々を過ごして病気と闘うということは大事なので、少しでも助けになれば。子供たちのワクワクした表情を見られたことは今後プレーを続けていく上で、また人生とは何かという意味でも勉強にもなった。今後もこういった活動を続けていきたい」と優しい表情で語った。