柔道男子100キロ超級で世界選手権混合団体優勝メンバーの影浦心(かげうら・こころ、23)=日本中央競馬会=が3日、グランドスラム(GS)ブラジリア大会(6~8日)への出発前に羽田空港で取材に応じた。今大会には五輪2連覇の“絶対王者”テディ・リネール(フランス)、世界王者のルカシュ・クルパレク(チェコ)が出場する可能性があるが、「勝ちにいきたい。大きなインパクトを与えたい」と大物食いでのアピールを誓った。

 逆転での五輪切符獲得を狙う上で千載一遇のチャンスだ。影浦は現在、東京五輪代表争いでは今年の世界選手権で銀メダルを獲得した原沢久喜(27)=百五銀行=に次ぐ2番手の立ち位置。しかし、その原沢が2戦2敗のリネール、今年の世界選手権を制したクルパレクという“2大巨頭”を撃破すれば、この序列に“地殻変動”を起こすこともできる。

 影浦は「負けられない位置にいる」と背水の立場であることを自覚した上で、「大きなインパクトを与えたい」と気合十分。影浦はリネールが苦手とする左組み、担ぎ技主体という武器も持っているだけに金星も夢ではなく、「(リネールらに)勝ったらグッと五輪に近づける。死ぬ気でやります」と強い決意を口にした。

 私生活も充実している。高校時代からの地元愛媛の知人で、交際していた女性と婚約したことも明かし、「(競技生活にも)プラスになっている」と笑顔。日本男子の井上康生監督は「人として幸せを感じることも大切。これをエネルギーにすることが大事」と婚約を祝福した上で、「強豪に対しても勝ち切り、内容を残すことが彼に残された道。(五輪出場を)諦めるのはまだ早い」と期待を込めた。