◆アジア・チャンピオンズリーグ2019 ▽準決勝第1戦 浦和2-0広州恒大(2日、埼玉スタジアム)

 2年ぶり3度目の優勝を狙う浦和は、ホームで広州恒大(中国)に2―0で完勝した。FWファブリシオ、MF関根貴大のゴールで先行。強力な攻撃力を武器に、過去に日本勢が決勝トーナメント(T)で7戦全敗してきた強敵をシュート3本に抑え、公式戦17試合ぶりの完封&ホームでの白星を飾った。23日の敵地での第2戦へ弾みをつけた。

 強力なブラジル人FW陣を擁する“日本勢キラー”に最後までアウェーゴールを取らせなかった。前半19分にファブリシオ、後半30分に関根の弾丸ミドル2本で快勝した裏で、槙野、鈴木、岩波の屈強なセンターバック(CB)トリオの堅守がさえた。バルセロナでもプレーしたMFパウリーニョ、190センチMFタリスカ、ACL歴代4位・25得点のFWエウケソンを中心とした猛攻を何度も防ぎ、打たれたシュートは3本。後半39分にFW韋にゴールを割られたが、巧みにオフサイドを奪った。

 CBの中央に入った鈴木は5階の記者席でも聞こえる大声での的確な指示でDFラインを統率。槙野は「僕と岩波に対して前へのチャレンジのコーチングができていた」とたたえた。柏時代にACLで13、15年と広州に敗れていただけに「悔しい思いを持って臨んだ。埼スタで勝てて興奮した」と笑顔がはじけた。

 日本勢の対広州恒大は、今大会準々決勝で前回王者の鹿島が敗退するなど、過去のACL決勝Tで7戦全敗と天敵としてきた。だが、浦和はホームで広州に3戦3勝(13、16年に1次リーグで勝利)し、対中国勢は7勝2分け。決勝Tでは日本勢初の“広州討ち”に王手をかけた。

 7月6日の仙台戦(1○0)以来、公式戦17試合ぶりの完封&ホームでの白星。J1で残留争いに苦しみ、先月25日の天皇杯4回戦ではJFL・ホンダFCに敗戦後、選手バスに詰め寄るサポーターから戦う姿勢を厳しく問われた。「残されたタイトルはACLしかない」(関根)と奪還を誓った一戦で攻守に圧倒し、悪夢を払拭した。

 敵地での第2戦へ、槙野は「嫌がらせもあるかもしれない。危険なアンテナを張っていく」。ピッチ内外での洗礼に打ち勝ち、2年ぶりアジア制覇を引き寄せる。(星野 浩司)