大相撲秋場所で左大胸筋肉離れの重傷を負った貴景勝(23)=千賀ノ浦=が2日、都内の部屋で連日の稽古を行い、秋巡業は16日の静岡・浜松市から途中合流する意向を示した。5日開始の巡業は当初は全休の見通しだったが、約半分の11会場で参加のメドが立った。

 「出られそう。関取の稽古を見るだけでもやっておかないと」。夏巡業は全休しただけに、ファンに姿を見せたい思いも強い。「胸だから歩くのは元気。土俵入りも下半身の鍛錬もできる。巡業しか来られない人もいますから」と話した。

 患部も超回復している。負傷から10日。左胸全体は依然、内出血が広がり、紫色に変色しているものの前日よりは治まっている。

 早くも左腕で重りを使い、負荷をかけて強化。さらに若い衆を背負って50回のスクワットで下半身を鍛えた。

 右膝負傷を乗り越え秋場所で12勝を挙げて1場所で大関の座を取り戻した。もう1度試練に向き合い、九州場所(11月10日初日)で復活するのみ。「一生懸命、腐らずやれれば」と前だけを見据えた。