<ACL:浦和2-0広州恒大>◇準決勝第1戦◇2日◇埼玉

浦和が決勝進出に向け、強豪・広州恒大(中国)に先勝した。ホームアンドアウェー方式の準決勝第1戦にFWファブリシオ(29)、MF関根貴大(24)の得点で2-0で勝った。

実に公式戦11試合ぶりの白星で、2大会ぶり3度目のアジア王者へ前進。第2戦は23日に広州で行われる。決勝では西地区のアルヒラル(サウジアラビア)-アルサド(カタール)の勝者と対戦する。

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ついに浦和が、勝った。鹿島を下してベスト4に勝ち上がってきた広州恒大に、7月6日のリーグ仙台戦以来、約3カ月も勝利のなかったホームで勝った。前半19分にFWファブリシオがGKの頭上を越えるミドルシュートで先制。後半30分にはMF関根が弾丸ミドルで追加点。試合のMVPに選出された関根は「打った瞬間、入る感触があった。ちょっとビックリ」と冷静に振り返った。

17年11月、浦和はACLを制した。しかし、関根は同年夏にドイツへ移籍。決勝トーナメント1回戦まで、ACL5戦2発と貢献しながら、アジアのタイトル奪取の場には、いなかった。そして今年6月、2年ぶりに浦和へ戻ってきた。復帰戦となったアウェーのリーグ磐田戦では勝ったが、何とその後ホームでは勝利なし。9月25日の天皇杯4回戦ではJFLのホンダFCに0-2と敗れ、試合後はサポーターが選手バスを取り囲む事態となるなど、どん底にいた。

「タイトルを取るために帰ってきたのに、ふがいない」。関根は勝てない理由を考えに考え、この一戦を前に、ある答えを導き出した。「得点やアシスト、目に見える結果を残さないと、チームの評価も自分の評価もどんどん下がる。頑張るとか、闘う姿勢とかじゃ足りない。結果が欲しい」。気付きを行動に移し、両チーム最多タイのシュート4本を放って1得点1アシスト。宣言通りの活躍で勝利を呼び込んだ。

平日夜に集まった3万人のサポーターに勝利を届けたが、関根は満足していない。「(優勝しなければ)良いところまでいった年だね、くらいの記憶にしか残らない」。狙うはアジアの頂点だけだ。ルヴァン杯、天皇杯で敗退し、リーグでも残留争いに苦しむ。残された唯一のタイトルへ浦和が突き進む。【杉山理紗】

◆浦和の決勝進出条件 ホームで2-0と先勝した浦和は、アウェーでの第2戦に引き分け以上で決勝進出。負けても1点差での敗戦なら2戦合計スコアで上回る。1-3、2-4など、浦和が1点以上挙げての2点差負けでもアウェーゴール数の差で決勝進出が決まる。0-2で負けると、前後半各15分の延長戦、それでも決着が付かなければPK戦を行う。