バドミントン男子シングルス世界王者の桃田賢斗(25)=NTT東日本=が30日、ツアー2大会を終えて遠征先の韓国から成田空港に帰国した。グレードの高い中国オープン、さらに韓国オープンと2週連続で優勝。「疲労との戦いもある中、2週連続で勝ち抜けたのは自信になりました」とうなずいた。

 “想定外”の出来事もあった。中国オープン決勝では、世界ランク8位のアンソニー・シニスカ・ギンティン(23)=インドネシア=と90分の死闘を繰り広げ、2-1と劇的勝利。試合後は健闘をたたえ合い、ユニホーム交換を行った。

 バドミントン界では超異例の光景で、桃田は「自分から交換する予定ではなかったんですけど、(相手から)言われちゃったんで否定するわけにもいかず…」と初めての経験に戸惑いもあったようで苦笑い。ただ、以前から「今後世界のトップを争う選手になる」と認めていた難敵だけに、「たぶん認め合っているからこそ(の行動)かなと。やっぱり今後ライバルになってくると思うし、彼と試合するのはキツいけど自分の経験になる」と改めて敬意を示した。

 自身は世界ランク1位の座を1年以上にわたってキープ中。7月のジャパン・オープンを制して以降、2連覇した世界選手権を含めてこれで国際大会4連続優勝と敵なし状態だが、桃田は「たまたまだと思います」と意に介さず「目標は毎試合自分のベストを出すこと」といつものスタンスを曲げることはなかった。