「スプリンターズS・G1」(29日、中山)

 指揮官の表情が全てを物語っていた。セントウルS3着のイベリスが引き当てたのは8枠15番。角田師は「外になったので、スピードを生かしてテンは出していって、ある程度行かないと仕方がないかな」と苦笑いを浮かべる。「前回、千二を使ったことで行きっぷりは良くなるはず。外を回されずにモズ(スーパーフレア)の後ろで、2、3番手が取れれば」と、理想の展開をイメージした。

 27日朝は、栗東坂路で4F63秒4-47秒0-15秒2を計時。適度に活気もあり、躍動感十分の動きで好気配を伝えた。休み明けを一度使った効果は大きく、指揮官は「何も文句はない」と、仕上がりの良さに太鼓判を押す。事前発表馬体重は前走比4キロ増の468キロ。「あとはどれくらい減るかだね。輸送慣れはしているから」と、不安視はしていない。

 半姉ベルカントは、スプリンターズSに3度挑戦したが、14年5着、15年13着、16年10着と厚い壁にはね返された。一方で、父は12、13年と、このレースを連覇したロードカナロアだ。師は「まだまだ伸びしろがあるので」と、成長著しい3歳牝馬の潜在能力に期待する。父から受け継いだ絶対的なスピードを武器に、悲願のG1制覇を成し遂げる。