「スプリンターズS・G1」(29日、中山)

 過去5年で牝馬の複勝率は29・6%。今年も有力牝馬がそろったが、リナーテも侮れない一頭だ。27日朝は軽快な脚さばきで栗東坂路を登坂。4F64秒5-14秒9を計時した。野本厩務員は「普段と変わりなく落ち着いている。テンションも上がっていない」と順調ぶりを伝える。

 運命の枠は2枠4番に決定。「気持ち良く走らせてあげたかったので、もう少し外が欲しかった」と願いは届かず残念がったが、陣営の自信が揺らぐことはない。

 異父兄には菊花賞、有馬記念を勝ったサトノダイヤモンドがいる良血。当然デビュー前から期待されていたが、「なかなか思うようにいかなかった」と同厩務員が話すように、4歳となった昨年にようやく準オープンを卒業。道のりは長かった。しかし、一戦ごとに力をつけ、今春の京王杯SCではレコードVのタワーオブロンドンに3/4馬身差。前走のキーンランドCでも勝ったダノンスマッシュに0秒1差と肉薄。能力は引けを取らない。

 「牡馬の中で頑張っている。牝馬が有利なレースだし、今回はチャンスだと思う。彼(三浦)に頑張ってほしいですね」と今回で83回目のGI挑戦となる鞍上に期待を込める。ステイゴールド産駒は今回がJRAスプリントG1初挑戦。父譲りか遅咲きの道を歩む素質馬が、大舞台でその能力を開花させる。