4年前のラグビーW杯。あの南アフリカ戦で逆転トライを導いたのはナンバー8のマフィだった。ジョーンズ前HCから「Xファクター(特別な才能)」「ギフト」とその能力をたたえられていたマフィは、途中出場から力強い突破で疲れた相手にダメージを与え、ヘスケスにラストパスを通した。

 28日のアイルランド戦で番狂わせを起こすためにも、控え選手の活躍は欠かせない。

 ロシア戦。控えのSH田中は後半20分から出場した。ベンチから戦況を見守り「スペースが空いていると感じていた」。絶妙なキックでダメ押しとなるトライの起点を作った。開幕戦の雰囲気にのまれたチームを34歳が落ち着かせた。

 第2戦は田中に加え、主将のリーチも控えで待機する。自身3度目のW杯で初めての先発落ち。途中出場で輝きを取り戻せれば、本人にとっても転機になる。

 もちろん、控え選手に試合の命運を託すためには、終盤まで接戦に持ち込む先発選手の奮闘が必要だ。(能田英二)