「スプリンターズS・G1」(29日、中山)

 もう2桁惨敗はこりごりだ。セイウンコウセイが、過去2年とは別のローテで雪辱を期す。夏場に1走挟んだことで着実に気配はアップ。精神面も成長を遂げている。17年高松宮記念覇者が、ここで真価を発揮するシーンが見られそうだ。

 鬼門攻略へ、セイウンコウセイ陣営が策を練った。

 17年の高松宮記念を制覇。今年の同レースでも2着と高いスプリント能力を発揮しながら、スプリンターズSでは過去2回の挑戦で11、12着と惨敗。「中山での経験が少ないのもあるけど、4コーナーを回って、すぐの急坂に戸惑っている感じだね」と上原師は分析する。

 さらに過去2回は、いずれも函館スプリントSから約3カ月半の休み明けだった。「それも影響して反応し切れなかったのかな。それだけに今年は対策を練ってきた。その効果もあって、昨年よりいい状態に感じる」と、状態面での変化を強調する。

 その“策”とは、夏場に1度レースを使ったことだ。始動を例年の函館スプリントSではなく、2週後のCBC賞へ変更。その後は函館で調整し、札幌のキーンランドCを“叩き台”に選択。6着と敗れたが、「以前はモマれると嫌気を出していたけど、直線でワーッと来られてもひるまなかったように、精神面でも大人になってきた感じだね」と成長を実感する。

 追い切り翌日の木曜朝は、美浦北の角馬場で微調整。「無理使いしていないから、体も若い。あとは気持ちとレースの流れ。頑張ってほしいね」。どうしても獲りたい秋のビッグタイトル。できうる最善の策を敷いた6歳馬が、中山の急坂と若い4歳馬の勢いに真っ向挑む。