「スプリンターズS・G1」(29日、中山)

 チャンス到来だ。デビュー6年目の松若風馬騎手(24)=栗東・音無=が、ビッグタイトル獲得に向けて気合をみなぎらせる。自身18度目となるG1挑戦は、4歳の快速牝馬モズスーパーフレアとのコンビ。先週の土日メイン&交流重賞を制した音無厩舎の勢いに乗り、悲願成就へ一気に突っ走る。

 快速牝馬モズスーパーフレアとのコンビで大一番に臨む松若。デビュー6年目での初G1タイトル奪取へ意欲を燃やしている。

 確実に追い風は吹いている。先週は音無厩舎の管理馬が躍動。土曜阪神メインでビックリシタナモーが豪快な差し切りを決めると、日曜中山のオールカマーではスティッフェリオが逃げて強豪を撃破。これだけでは終わらず、月曜の船橋・日本テレビ盃では、クリソベリルが無傷の5連勝を飾るなど、勢いが止まらない。

 9月の阪神開催で音無厩舎は18戦して【4・3・2・9】。勝率22・2%、複勝率50%という数字からもその好調ぶりがうかがえる。「先週はビックリしたね。運を使い果たしてしまったから、今週はどうかな(笑)」と音無師は冗談交じりに話すが、確かな手応えをつかんでいる。

 松若にとって、自厩舎の管理馬では7度目のG1挑戦。北九州記念4着からのコンビ継続に「次も乗りたかったので、うれしい。久々に調教に乗りましたが、パワーもついてきた。スピードのある馬ですし、チャンスはあると思います」と力を込めた。

 相棒は、高松宮記念こそ15着と大敗したが、今回の舞台である中山千二は【3・1・0・0】と相性抜群。その内の2戦で1分7秒0をマークしているように、今の中山のスピード勝負は大歓迎だ。「所属厩舎の馬で勝ちたい。先生にお世話になっていますし、こういう機会を生かしたい。恩を返せればいいですね」と松若。固い絆で結ばれた師弟コンビが、悲願のタイトルをつかみ取る。