16日に58歳で急逝した大相撲元関脇逆鉾の井筒親方(本名・福薗好昭)の通夜が24日、都内の井筒部屋で時津風一門葬としてしめやかに営まれた。弟子の横綱鶴竜、八角理事長(元横綱北勝海)、鏡山親方(元関脇多賀竜)ら一門の親方、力士ら約600人が早すぎる死を惜しんだ。

 鶴竜は「まだ信じられない。そこにいるんじゃないかと。もっと話をしたかった。もっと助言してほしかった。こんなに突然亡くなるとは思っていなかった」と、ショックをあらわにした。

 最後に会ったのは6度目の優勝を果たした7月の名古屋場所千秋楽。「最後に優勝できて今思えば親孝行だった。厳しく優しく怒られた。自分よりも自分が負けると悔しがっていた。それだけ期待してくれて愛してくれた」と、目を潤ませた。

 相撲経験のないモンゴルの少年が日本で力士になる夢を抱き、入門志望の手紙を書いた。その決意が関係者の目にとまり、井筒部屋入りにつながった。

 来日時、体重65キロしかなかった少年が日本で角界の頂点にまで立った。「縁だと思う。井筒部屋に入るべくして入った。親方は育ての親。育ててくれた。教えてくれたことを思い出して歩んでいきたい」と言葉を絞り出した。

 井筒親方は父で先代師匠(元関脇鶴ケ嶺)譲りのもろ差しが得意で三賞を9度受賞。弟の錣山親方(元関脇寺尾)、兄で元十両鶴嶺山と「井筒3兄弟」で話題も呼んだ。協会副理事を務めたが膵臓がんなどを患い8月から都内で入院していた。

 葬儀・告別式は同部屋で25日午前11日から営まれる。