16日に58歳で急逝した大相撲元関脇逆鉾の井筒親方(本名・福薗好昭)の通夜が24日、都内の井筒部屋で時津風一門葬としてしめやかに営まれた。弟子の横綱鶴竜、八角理事長(元横綱北勝海)、鏡山親方(元関脇多賀竜)ら一門の親方、力士ら約600人が早すぎる死を惜しんだ。

 祭壇の写真は審判部時代、紋付き袴で笑った姿。実弟の錣山親方(元関脇寺尾)は「いい写真だねってみんなに言ってもらえて。子供の時はもっといい笑顔だったけど、子供の時の写真を使うわけにはいかないし」と、穏やかな口調で話した。

 1歳上の兄とは「しょっちゅうケンカした」と言うが「ほかの人には優しかった」と懐かしんだ。

 膵臓がんなどを患い8月から入院。秋場所は初日から休場していた。「急に具合が悪くなって急に闘病生活。息を引き取る時に頑張った、褒めてあげようよ」と兄と心の中で会話した。

 相撲一家で育ち、思い出の詰まった井筒部屋で別れ。「本人が部屋に戻りたいと言っていたからそれがベスト。父親と母親が築いた城。自分の城になってまた戻ってきて終われるというのはいいことだと思う」と、しみじみと話した。

 井筒親方は父で先代師匠(元関脇鶴ケ嶺)譲りのもろ差しが得意の技巧派で三賞を9度受賞。弟の寺尾、長兄の元十両鶴嶺山と「井筒3兄弟」で話題も呼んだ。協会副理事で巡業部副部長の要職を務めていた。

 葬儀・告別式は同部屋で25日午前11日から営まれる。