「キックボクシング・REBELS.63×KNOCK OUT」(10月6日・後楽園ホール)

 “超攻撃型ムエタイ”スアレック・ルークカムイ(スタージス新宿)とのレベルスムエタイライト級暫定王座決定戦に臨む雅駿介(25=フェニックス)が24日、意気込みを語った。

 当初は王者の良太郎がスアレスの挑戦を受けて防衛戦を行う予定だったが、8月18日に大田区総合体育館で開催された「K.O CLIMAX」で雅が良太郎に3回TKO勝ちし、良太郎が眼窩底骨折のケガを負ったため、スアレスと雅の暫定王座決定戦が行われることになった。

 雅は父親の影響で子供の頃からの格闘技ファン。今では「子供の頃、格闘家がヒーローだったので、そういう存在になりたい」と考えている。最も影響を受けた選手は現在、ジムの先輩である元ラジャダムナンライト級王者・梅野源治だ。高校に入ると地元である千葉・市川のジムでキックを始め、国士舘大学ではキックボクシング部に入部。2014年には学生キックのライト級王者となった。

 大学卒業時、父からは「好きなことをやればいい」、母からは「好きなことをやるなら、実家を出て自分で生活しながらやりなさい」と言われ、独立してキックの道へ。17年には理解ある会社に就職し、仕事と練習の「両方を全力で頑張り」、今年からキック中心の勤務形態が認められた。そのかいあってか、今年2月に翔・センチャイジムを破ってムエタイオープンライト級王座を獲得。同6月に永澤サムエル聖光を破ってスックワンキントーン同級王座を獲得し、2冠王となった。

 今回の暫定王座決定戦では、スアレスと対戦経験がある梅野からさまざまな助言を受け、同じく杉本卓也とはスパーリングを行って対策を練っており、「梅野さんからは、実際に対じしないと分からない情報をかなり聞きました。意外なポイントをいっぱい聞いていて、だいぶ勝率は上がっていますね。卓也君からは全部教えてもらったので、卓也君が試合前に用意した対策は僕の試合で生きてくる」と自信もチラリ。

 いつもはどんな対戦相手でも「全然余裕じゃん」と言う梅野から、今回は「スアレックは強いから、今の実力ならいける可能性もあるけど、相当頑張って練習しないと勝てないよ」と言われたといい、「逆にうれしかった。梅野さんが強いと認める相手と戦える位置まで来たんだなって」と喜んでいる。

 また、かつてキック界に一大勢力を築いていたフェニックスに現在、梅野、ハチマキ、雅しかプロ選手がいないことに危機感を感じており、「絶対に俺が中心に行って、レベルスとフェニックスを盛り上げてやる」という気持ちでやっていることも明かした。