「神戸新聞杯・G2」(22日、阪神)

 圧巻の走りで秋の始動戦をモノにした。G1・2勝馬サートゥルナーリアが本領発揮。“持ったまま”で後続に3馬身差をつける完勝劇を見せ、13年エピファネイアとの兄弟制覇を達成した。今後は優先出走権を得た菊花賞には向かわず、天皇賞・秋(10月27日・東京)やジャパンC(11月24日・東京)がターゲットに。世代の代表として古馬との頂上決戦に臨む。

 これが本当の実力だ。サートゥルナーリアが圧巻の走りを見せ、秋始動戦で好発進を決めた。不安だったゲートをクリアし、スローペースにもしっかりと折り合いをつけて2番手を追走。余裕の手応えで直線に入ると、そこからは独壇場だ。皐月賞でゴールまで競り合い、ダービーでは逆転を許したヴェロックスを子供扱い。3F32秒3の驚異の上がりタイムをマークし、ノーステッキで3馬身差をつけた。

 「メチャクチャ強い」とルメールからは笑みがこぼれる。「向正面も冷静に走っていた。3、4コーナーで外へ出してから加速し、すごくいい脚を使ってくれた」と絶賛。「スタートが良かったし、スタート前もリラックスしてくれた。大きなレースはスタートが大事なので」と成長ぶりに感心した。

 自身の騎乗停止のため、レーンに乗り代わったダービー。無敗の皐月賞馬として人気を集めたが、ゲート裏でテンションが上がり、出遅れて4着と初黒星を喫し、凱旋門賞挑戦も白紙となった。それだけに、コンビ再結成初戦で課題をクリアしたことは大きい。

 気になる次走に、キャロットファームの秋田博章代表は「菊はない」と明言。報道陣から「天皇賞・秋かジャパンC?」と問われると「そのあたり」と答えた。角居師は「ウチの古馬とも戦うことになりますね。皐月賞後に馬が変わってしまったように、簡単な馬じゃない。ここからです。次が大事なんですよ」と気を引き締める。

 最後にルメールはこう言って胸を張った。「スーパーホースだと思います」。同世代に敵はいない。次のターゲットは歴戦の古馬撃破だ。