レスリング競技で頂点をめざす兄弟がいる。水戸市出身の阿部宏隆選手(25)=サコス=と、弟の敏弥選手(20)=国士舘大学。東京・国士舘大の体育館で、黙々と練習を続けている。

 大学近くの寮の一室で同居しているが、会話は多くない。7月に敏弥選手が国体予選で有力選手に勝ち、国体出場をほぼ決めた時も、宏隆選手は会場で「勝って良かった」と一言。ふだんレスリングの話をすることはほとんどない。

 「仲が悪いわけではない」と敏弥選手。「兄は全国大会で何度も優勝していて目標になっている」と言う。宏隆選手は「(弟は)強い、うまいなと思う。弟が勝てばうれしいし負ければ自分のことのように悔しい」と認め合う。