21日、AFC U-16女子選手権の3戦目がタイで行われ、U-16女子日本代表がU-16女子タイ代表と対戦。グループリーグを1位で通過するために、勝利とともに大量得点が求められる中“リトルなでしこ”は、開催国相手に難しいミッションを遂行。大量8ゴールを奪い、勝点3を得るとともに、グループ1位通過を決めた。

グループリーグ2試合を終えて、ライバルのオーストラリアと勝点4で並ぶ日本。得失点差の戦いが濃厚なグループ最終戦は、日本がタイ相手に何ゴールを決めるかに注目が集まった。

スタメンはGK野田にな。最終ラインは右から荻久保優里、石川璃音、井手ひなた、小山史乃観。ダブルボランチに天野紗と大山愛笑、右サイドに猪瀨結子、左に丹野凜々香。2トップに西尾葉音と浜野まいかが入る、4-4-2でスタートした。

雨の影響で劣悪なピッチに手を焼く日本だが、タイを一方的に押し込み、2トップの西尾、浜野を起点にゴールに迫る。そして前半27分、大山のスルーパスを受けた浜野が左サイドを抜け出し、GKの左にシュートを流し込む。開始から相手GKのファインセーブに遭い、嫌な流れが立ち込める中、今大会好調の浜野がタイゴールをこじ開け、先制ゴールをマークした。

前半30分、コーナーキックのこぼれ球を荻久保が拾い、右サイドからクロスをあげる。このボールを西尾が打点の高いヘディングで押し込み、2点目を奪取。背番号10の大会初ゴールで勢いをつけると、前半33分にも、大山のグラウンダーのパスを浜野がワンタッチで落とし、西尾が押し込んで3点目。その後も西尾がクロスバー直撃のシュートを放つなど、攻撃の手を緩めない。

前半42分には、コーナーキックの競り合いから浜野が右足で押し込んだが、GKに対するファウルでゴールは取り消し。4点目はならなかったが、日本が試合を支配する。

後半開始から、右サイドバックの荻久保に替えて、大会初出場となる朝倉加奈子を投入。後半3分には、天野がペナルティエリアの外から強烈なシュートを放つ。GKが弾いたボールを浜野が蹴り込み、4点目を奪取する。

後半5分には、長距離のスルーパスに反応した丹野が最終ラインの裏に抜け出し、GKの右を抜くシュートで5点目をマーク。後半13分には、GK野田を今大会初出場の服部茜汐香にチェンジする。

直後の後半15分には、ボランチの大山がドリブルで持ち込み、ペナルティエリアの外から左足を振り抜き、ゴール左上に突き刺した。

後半25分には、途中出場の朝倉が相手DFの股間を抜いて突破すると、パスを受けた猪瀨が左足で決めて7点目。直後、2ゴールの浜野に替えて、浅山茉緩を投入。交代カードを使い切る。後半40分にはゴール前のパス交換から天野が右足のアウトサイドでゴールに流し込み、8点目。鮮やかな崩しでゴールラッシュを締めくくり、日本がタイに8対0で快勝した。

同時刻に行われたオーストラリアがバングラデシュと2対2で引き分けたため、日本が勝点7で1位、オーストラリアが同5で2位となり、準決勝進出を決めた。

試合後、狩野倫久監督は「立ち上がりから、積極的に行こうという話をしていた。1点目が入るまでが鍵だった。修正して、選手たちが頑張ってくれた」と及第点を与えた。2ゴールを決めた西尾は「(初戦から)2試合得点がなくて、チームに迷惑をかけた。絶対決めようという気持ちで蹴りました」と振り返り、準決勝に向けては「チーム一丸となって、突破を目指して頑張りたい」と力強く語った。

勝てばU-17W杯出場権が手に入る準決勝。是が非でも勝利が必要な一戦は、25日(水)17時55分より、CSテレ朝チャンネル2で生中継される。