「大相撲秋場所・14日目」(21日、両国国技館)

 元横綱朝青龍のおい、東幕下5枚目の豊昇龍(20)=立浪=が来場所、新十両昇進を濃厚とし、号泣した。勝ち越しをかけて、十両彩(錣山)と対戦。下手を取ると、豪快に投げ飛ばした。

 取組後は「はー、もう言うことなくてうれしい」とこみ上げた。今場所、左足の親指を負傷したが強行出場。2連勝後に3連敗を喫し崖っぷちに追い込まれながらはね返した。

 「本当にケガして自分の相撲が取れなくて。すごく心配で。師匠にも痛くても出ますと言って出て、勝ち越して本当にうれしい。痛みはまだ残っている。痛みのことを考えず自分の相撲が取れた」と、涙を浮かべ喜んだ。

 先場所も勝ち越せば昇進の可能性のあった七番相撲で負けてチャンスを逃した。悔し涙が止まらなかったが雪辱。「2回、こういうところにきた。神様がくれた最後のチャンスと思った。勝ってうれしい」とかみしめた。

 場所後の番付編成会議で新十両は決まるが昇進となれば、前相撲から12場所目でのスピード出世。叔父の同11場所目で十両昇進には届かなかったが、順調な成長だ。「この相撲の道に入れてくれた叔父さんに感謝。一番先に伝えたい」と、真っ先に報告するつもり。

 今場所、2敗目を喫した後、叔父がツイートで猛ゲキを飛ばした。

 「朝青龍は離れて良し、くんでもう良し相撲でした!! おじの相撲youtube で見てほうが良い!!」、「一度悔しなら二度悔やむな!! やるなら今しかねーぞ!!」、「相撲楽しんでとれ!! 勝て!! 笑いながら相手潰す!! 笑笑」

(原文ママ)

 過激な言葉ながら豊昇龍の心に刺さった。「気合入れてくれた。叔父さんが言ってくれてうれしかった。俺のことを応援してくれてたけど、今まではそういう(厳しい)ことを言ってくれなかったから感謝している。頑張ろうという気持ちが強くなった」。

 目指すのはもちろん叔父と同じ横綱。「叔父さんの居たところまで行って超えてみせたい」と目標を掲げた。