「神戸新聞杯・G2」(22日、阪神)

 3日間開催の影響から火曜が全休日となり、大半の馬が木曜追いにスライドするなか、ワールドプレミアは栗東坂路で併せ馬を敢行。軽快な走りを披露した。6カ月半ぶりでも好仕上がり。本番への権利を頂く。

 実りの秋へ-。ワールドプレミアが始動戦から本領発揮といく。18日、栗東坂路で武豊を背に、エバービクトリアス(2歳新馬)を0秒5追走。徐々に差を詰めてラスト2Fから併走に持ち込むと、一杯に追われるパートナーを相手に、こちらは手綱を押さえたまま馬体を並べてフィニッシュ。馬なりで4F52秒7-38秒3-12秒4をマークした。

 鞍上が感触を口にする。「指示は“目いっぱいじゃなくて、少し余力残しで”と。思ったよりも行きっぷりが良かったけど、まだ本来の感じじゃないかな」。求めるレベルが高いのだろう。やや辛口なジャッジだった。それでもレースの条件には歓迎ムード。「いつも3、4コーナーで置かれるから、直線が長いのと少頭数はいい。競馬が不器用なので」とうなずいた。

 動きを見守った友道師は納得の様子だ。「いいんじゃないかな。2週前まではモタモタしていたけど、先週からかなり良くなった」。約半年ぶりとなる秋初戦に向けて、仕上がりも胸を張った。

 16年当歳セレクトセールにおいて2億4000万円(税抜き)で取引された高額馬。ただ、思い描いた通りにはなかった。昨年10月の新馬戦こそ勝ったが、続く京都2歳Sが3着。今年初戦となった自己条件のつばき賞で力の違いを見せても、若葉Sは2着に敗れ、イレ込みや反応の鈍さなど、課題を露呈した。

 デビューからソエを患っていたことから、陣営はクラシックを待たずに早めの夏休みを選択。リフレッシュ効果は歴然だ。「ソエを気にしていても、あれだけ走れたのだから能力が高いのでしょう。じっくりと休ませてひと回り大きくなった。ボリュームアップした」。トレーナーは春と違うことを強調する。

 メンバー中、ただ一頭のディープインパクト産駒。権利を獲得して父子制覇の懸かる菊舞台へ突き進む。