<ACL:浦和1-1上海上港>◇準々決勝第2戦◇16日◇埼玉

浦和レッズがホームで上海上港(中国)と1-1で引き分け、2戦合計3-3(アウェーゴール適用スコア5-4)でベスト4に駒を進めた。

優勝した17年以来2大会ぶりの準決勝進出。前半39分にFW興梠慎三(33)が頭で先制し、後半15分に追いつかれたが敵地弾の差で逃げ切った。アジア初の3度目Vへ東地区の準決勝は10月2、23日に行われ、18日の鹿島-広州恒大(中国)戦の勝者と対戦する。

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4強に導いたのは、やはりエースだった。興梠が前半39分、DFと逆の動きでマークを外し、MF関根の左クロスに頭を合わせる。中国代表GKイェンの手をはじき飛ばして先制弾。自身が持つACLの日本人最多得点記録を25に伸ばすとともに、試合終了時で得点ランク2位タイに浮上する7点目に「練習から要求している通りの球を関根が上げてくれた」と納得した。

ふがいなさを込めた。リーグ戦は降格危機の15位。同じ埼玉で4日前、C大阪に敗れ「浦和は勝たないといけないクラブと言われてるけど、何を持って? 分からない。おかしい。勝って当たり前になるには結果で示すしかない」。続けて「今、手が届きそうなのはACL。(常勝へ)タイトルを取る」と燃えていた。8日に右足首を負傷し、この日も左足を痛め「力が入らんし、いつ代えてもらおうか」と思っても意地のフル出場。今季2度目のACL3戦連発で次へ進んだ。

敵地では2-2で、結果的に自身の1発が救った。ホーム2カ月半ぶりの公式戦勝利は逃したが、準決勝進出で久々に笑顔をもたらし、鹿島か広州恒大との対戦へ。「個人的には鹿島に勝ち上がってほしい。古巣を倒して、さらに上へ」。勝って当たり前、を興梠が唯一認めるクラブとの対決を思い描いた。【木下淳】

▽ACLを視察した日本代表の森保監督 ドキドキしました。日本人としてJクラブがACLを勝ち上がってくれたのは素直にうれしい。主導権は明らかにレッズが持っていたのに結果は1-1。サッカーって本当に難しいなと思いました。

▽上海上港ヴィトール・ペレイラ監督 30番(興梠)が非常にいい選手で我々に問題を引き起こした。(FWフッキの出場停止やDFヤンの負傷交代など逆境も)選手は狙い通りのプレーをしてくれて誇りに思う。後半もゴールと自信を奪うことができたが、次のステージに進めなくて残念だ。