15日に東京で開かれた東京五輪のマラソン代表選手を決めるレース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で、三重県四日市市出身の中村匠吾選手(27)=富士通=が優勝を飾り、代表内定を勝ち取った。子どものころからの努力を知る恩師らが祝福の声を寄せた。

 「集合写真で後ろに並ぶような控えめな感じの子だった」。中村選手が小学生のころに所属した四日市市の内部陸上少年団の監督、水谷渉さん(67)は感慨深げに語った。中村選手は入団当初、目立った成績を上げられなかった。だが、どんなときでも淡々と努力し、その我慢強さに光るものを感じていたという。

 少年団の元コーチ、矢田豊子さん(63)は、小6の春に短距離で結果を出せずにいた中村選手を「あなたはいずれ伸びる」と励ました。その後、冬場の長距離では期待に応え、小学校卒業間近の大会で新記録を打ち立てたという。