14日に開幕する秋季四国地区高校野球香川県大会に、二つの連合チームが参加する。坂出工・飯山は初めてのタッグで、石田・笠田は前回に続いて連合を組む。部員たちは同じグラウンドに集まって、心を一つにするべく練習に励んでいる。いずれも初戦は3日目の16日。(長妻昭明、平岡春人)

 坂出工は夏に3年生が引退し、残ったのは1、2年生の計8人。メンバーが1人だけ足りなかった。

 部員らは、野球の経験がある生徒に片っ端から声をかけたが、だめだった。箱崎功監督(50)は部員に連合チームを提案。同じくメンバーが足りない飯山に声をかけた。

 飯山の部員は6人。昨秋は9人で出場したが、初戦で負けた。部員たちは悔しさよりも、次の大会に出られるのか不安だったという。連合チームが決まり、冨山瑛祐主将(2年)は「出られることが何よりもうれしい」。

 両校は数キロの距離にあり、14人のうち6人が中学校からの知り合いだ。7月下旬にあった最初の合同練習でも、部員らはすぐに溶け込み、まとまっていったという。

 箱崎監督は、声出しからバットを構えるときの足の角度まで指導をする。飯山は、自分たちだけで練習メニューやサインを決める「主体性」を大事にしている。

 坂出工の竹下統馬主将(2年)は「飯山は、部員同士で指導し合うから自然と声が出る。自分たちも声を出すようになった」。一方の飯山は、箱崎監督に指示されることで成長を感じている。小原寛太君(1年)は「バッティングのアドバイスをもらって実践したら、打率が1割も上がった」。それぞれのチームカラーが、部員たちの刺激になっている。

 石田・笠田の連合チームは石田が8人、笠田が7人。計15人のうち、1点差で敗れた昨秋の初戦を知らない1年生が10人いる。

 集まったのは13日までに4回。チームを率いる笠田の白川敬三監督(44)は「実戦に慣れさせたい」と、4回とも他校との練習試合を設定した。8月の最初の試合は、選手から声が出ず、連係ミスも目立って完敗した。

 それが、9月8日の試合は盗塁阻止や中継プレーがうまくいき、敗れたものの1点差だった。チームの主将、石田の福光智也君(2年)は「ピンチになれば、自分たちでタイムをとって話し合えるようになった」と話す。

 初戦は、夏の香川大会で準優勝した英明。福光主将は「集中を切らさなければ勝機はあるはず。一丸となって勝利をつかみたい」と力強く話した。