◆日本ハム4―2楽天(12日・東京ドーム)

 楽天は日本ハムに2―4で敗れた。2番手で登板した安楽智大投手(22)は3回を投げ、1安打無失点。チームの勝利には貢献できなかったが、3奪三振の力投を見せた。

 6回2死無走者。日本ハム・宇佐見を遊飛に仕留めると、安楽はグラブをポンとたたいて、控えめに喜んだ。3回を投げ無失点。「0(失点)で戻って来られたことは良かった」と充実感をにじませた。

 「課題はあった」と語った右腕だが、価値ある50球だった。許した安打はわずかに1本。4回先頭、渡辺に右前へ運ばれた後、続く宇佐見は三ゴロ。1死二塁としたが、ここから粘った。9番・平沼は三飛に抑えた後、1番・浅間には唯一の四球を与え2死一、二塁のピンチ。強打者・大田との勝負となったが、初球から強気に直球で押した。2球目を内角に投じて相手のバットをへし折ると、最後は143キロ外角直球で空振り三振に仕留めた。

 5回も圧巻だった。3番・西川に対しても直球で攻めて空振り三振。中田を遊直に抑えると、近藤も直球主体で押して、最後は147キロ直球で空振り三振。近藤への5球目には、この日最速となる148キロを計時した。平石洋介監督(39)も「良かったと思います。いいボールを投げていた」とたたえた。

 チームはこの日、ハーマン投手(35)の出場選手登録を抹消。今季、50試合に登板し5勝3敗(21ホールド)だったリリーフ陣の柱の1人を降格させた。今季0勝2敗ながら、安楽にはさらなる活躍が期待される。右腕は「クライマックスシリーズがかかっている状況。チームにいい流れを持ってこられるようにしたい」と言葉に力を込めた。昨季に続き、今季もまだ未勝利。このまま終わるつもりはない。(高橋 宏磁)