◆西武4─1ソフトバンク(11日・メットライフドーム)

 ソフトバンクは猛追してきた西武との直接対決で、打線が7安打しながら1点とつながらず完敗。6月25日から守っていた首位の座を明け渡した。それでも12日の西武との今季最終戦に勝てば、優勝マジック「12」が初点灯する。

 一発逆転を期待するタカ党の声援が、ため息に変わった。6回1死一、二塁。柳田のバットから、快音が響くことはなかった。ニールのツーシームを引っかけ二ゴロ併殺打でチャンスを潰した。「自分のスイングを崩して、自分のスイングができなかった。チームに申し訳ない気持ちしかない」と頭を下げた。

 この日4打数無安打。復帰した8月21日以降、56打数11安打の打率1割9分6厘と低迷している。4月7日に左膝裏肉離れを発症して約4か月、実戦から遠のいた。「無意識で、できていたことが意識しないとできない」「誤差を埋めないといけない」と漏らしたこともあったギータ。「(ニールの球は)動いていた。アジャストできなかった」と肩を落とした。だが、この男の復調がなければ2年ぶりのV奪回はない。「いいところで打つのが一番。また明日」と前を向いた。

 首位攻防戦の試合前、円陣で声を張り上げたのは工藤監督だった。「俺たちはチャレンジャーだ!」。昨年は2年連続日本一に輝いたが、リーグ2位だった。その悔しさを忘れるな―。春季キャンプの時と同じようにナインに呼びかけた。

 6月25日から守り続けていた首位の座から78日ぶりに陥落したが、悲観した様子はない。指揮官は「明日(12日)は勝ちます。取り返せばいい」と力強く宣言した。王会長も「明日は千賀でしょ? 頑張りましょう」とエース右腕の快投に期待した。12日の第2ラウンドを制し、首位を再奪取。今度こそマジック「12」を点灯させる。(戸田 和彦)