逆転優勝へ、西武の山川穂高内野手(27)が10日、一発封印で“タカ撃退”を誓った。11日からは0・5ゲーム差の首位・ソフトバンクとの頂上決戦(メットライフ)。どちらにも優勝マジックが点灯する可能性のある2試合だけに、山川は一発よりつなぎを重視して先導する考えのようだ。一方のソフトバンクは2枚看板を投入。西武キラーの高橋礼、前回登板でノーヒットノーランを達成した千賀で逃げ切りに入る。

 目前に迫る頂上決戦へ、山川は静かに闘志を燃やした。「集大成。死ぬ気で戦って打ち勝ちたい。ホームランよりも打点よりも、勝つことが一番」。悲願の2連覇に向けた、主砲としての決意が込められていた。

 ゲーム差はわずか0・5。首位ソフトバンクとの2連戦は高橋礼、千賀のWエースが相手だ。現在、両リーグトップの41本塁打、リーグ2位の111打点をマークする山川だが、今季は千賀に対して10打数1安打、高橋礼に対しては12打数1安打と苦しんでいる。天敵攻略へ「今年は、もう個人(的な成績)はいいかなと思っている。根本的な思いは変わらないけれど、ホームランを捨てる打席の方が多い」と意識から変える。

 もちろん、魅力はフルスイングだ。だが、状況に応じた打撃も大事だと考えるようになった。特に天王山2連戦を攻略するためには一発よりも、コンパクトに強く振ることを心がける。「自分のスタイルを貫いてきて、40本、100打点という結果は出てるけれど、中村さんが(自分より)打っている分、もっと参考になる」。先輩のスタイルも参考に、さらなるレベルアップを求めていく。

 西武は1勝1分け以上で、優勝マジック12か11が点灯する。逆に一つでも落とせばソフトバンクに点灯する。辻監督は「昨年に比べたらプレッシャーはない。選手は気持ちも、力も入ると思うけれど、ここまで大事な試合を戦ってきているし、普段通り戦ってくれると思う」と期待を込めた。「優勝する可能性は大いにある。みんなで頑張れたら」とは山川。表情は穏やかながらも、言葉は強かった。その視界には「優勝」の2文字をしっかりと捉えていた。(森下 知玲)