卓球の東京五輪代表候補、水谷隼(30)が10日、埼玉・春日部市総合体育館で行われたTリーグの試合後、残り4カ月を切った五輪選考レースについて思いを語った。水谷は今月、代表を争う張本智和や丹羽孝希とは違い、国際試合がない。10月から再び挑む選考レースに向け今月を「目の最終調整」期間と捉えた。

ショーアップする卓球界において、LED広告看板に映し出される白っぽい文字が白い卓球のボールと重なり見えにくくなる。水谷は特に、この現象に苦しめられており、年初から試合中にサングラスを試してきた。

現在、「新しいサングラスを作る段階」と言い、「自分に合うものになれば、自分は確実に数段強くなる」と言い切った。色味や形を調整している。今月が最後のチャンスと言い「それができなければお先真っ暗。良くならないと今と同じ結果が続く」と深刻に捉えている。

東京五輪シングルス代表は来年1月の世界ランクで、日本人上位2人が選ばれる。8月終了時点で2位と3000点以上の差を付けている張本は、シングルス代表はほぼ間違いない情勢。残る1枠を水谷と丹羽孝希が争っている。

来年1月の世界ランクに影響するポイントだけ見ると水谷が現在2位で、丹羽と555点差あるが、いつひっくり返ってもおかしくない差とも言える。

水谷は「丹羽は今、(ワールドツアーの)パラグアイに行っていて、50~60%の確率で優勝する。(自分が出られない)W杯も出るので、そう考えると自分は厳しい立場にある」と語った。

一方で、「正直、目さえ良くなれば、全然これからもワールドツアーで彼(丹羽)より良い成績を残せる自信がある」と断言。「この1カ月で自分の目を良くして昔みたいに良いプレーができる自分になって帰ってきたい。期待していて良いと思います」と覚悟を決めた。【三須一紀】