西武が、辻発彦監督(60)に来季の続投要請を出す方針であることが10日、分かった。

 17年から西武監督に就任し、今季から新たに2年契約を結んでいた。就任1年目の17年に3年連続Bクラスだったチームを2位に引き上げ、4年ぶりのAクラスに。昨年は10年ぶりのリーグ制覇に導いた。今年はここまで71勝57敗1分けの2位につけ、首位ソフトバンクに0・5ゲーム差に迫っている。球団幹部は「複数年(契約)で、まだ残っているでしょ。もちろん(続投)です」と“既定路線”であることに加え、辻監督に対する信頼感を示した。

 昨オフにエースの菊池がポスティングシステムにより米マリナーズへ移籍した。フリーエージェント(FA)で昨季の打点王・浅村が楽天に、捕手の炭谷が巨人に移籍。ファンからは「大幅な戦力ダウン」と不安の声も上がったが、生え抜きのみの“純国産・強力打戦”を作り上げた。

 森を正捕手に起用し、不調に苦しんだ山川を8月まで4番に固定。途中から中村を4番に復帰させるなどベテランも融合した。契約当時に居郷球団社長が話していた「長期にわたって育成、チーム作りに専念してほしい」という期待に応えている。球団と現場が心を一つに、逆転優勝へとまい進する。

 ◆辻 発彦(つじ・はつひこ)1958年10月24日、佐賀県生まれ。60歳。佐賀東高から日本通運を経て、83年ドラフト2位で西武入団。二塁手として黄金期を支え、93年には首位打者、ゴールデン・グラブ賞は8度獲得した。96年にヤクルトに移籍、99年に現役引退。ヤクルト、横浜、中日でコーチを務めた後の2006年WBCでは日本代表の内野守備走塁コーチとして世界一に貢献。17年から西武監督に就任。182センチ、80キロ。右投右打。