楽天が、今年5月に国内FA権を取得した広島・会沢翼捕手(31)の獲得調査に乗り出していることが10日、分かった。ベテラン・嶋が持病の腰痛で2度も2軍落ちするなど正捕手不在。実績十分の強打の捕手がFA宣言した場合に備え、調査していく。

 不動の正捕手だった嶋は今年12月で35歳となり、衰えが顕著。今季はここまでスタメンマスクは35試合にとどまり、盗塁阻止率はわずか7分しかない。代わりに高卒4年目の堀内が46試合、ドラフト2位ルーキー・太田が30試合に先発出場し、経験を積んでいるが、攻守に成長途上。捕手が補強ポイントになっている。

 会沢は今季、ここまで116試合に出場し、11本塁打、58打点。昨年は規定打席不足ながら打率3割をマークするなど、球界屈指の“打てる捕手”。石井GMは「常に優勝争いに加われるチームづくり」を目指しており、昨年まで3年連続で広島をセ・リーグ王者に導いた経験も大きな魅力となる。

 球団幹部は、今オフのFA補強について「チームにフィットするかどうかを見極めたい」と話し、参戦を否定しなかった。広島側も慰留に全力を尽くす方針を示しており、会沢の動向に注視していく。

 ◆会沢 翼(あいざわ・つばさ)1988年4月13日、茨城・日立市生まれ。31歳。水戸短大付高(現水戸啓明)では甲子園出場なし。06年の高校生ドラフト3巡目で広島入団。17、18年にベストナイン。通算694試合に出場し、打率2割6分4厘、57本塁打、236打点。177センチ、91キロ。右投右打。年俸9200万円。既婚。