◆秋季高校野球埼玉県大会南部地区予選 代表決定戦 ▽埼玉栄4―1武南(10日・大宮公園)

 プロ注目の埼玉栄の最速146キロ右腕・内田了介(2年)が公式戦初先発し、毎回10奪三振で3安打4四死球1失点完投。シード校・武南を撃破し、県大会(21日開幕)出場を決めた。

 前日に変えた新フォームが奏功した。セットポジションでへそに構えていたグラブの位置を顔の高さに変更。「足を上げるときに体が反って、球が抜けていたのが、前傾する意識で抑えられた」。7、8割の力で、ネット裏のスピードガンでは毎回140キロ以上、最速144キロをマーク。緩急、縦横で4種類のスライダーも「打者を見て投げ分けた」。5回以降は無安打で、6回に2四球、暴投、重盗で1点を失っただけ。138球で練習試合を通じて初完投。「ほっとしたけど、完封できなくて悔しい」と白い歯を見せた。

 打っても4番で2回に中前安打から先制のホームを踏み、5回2死一、二塁で右越え2点三塁打。プロのスカウトの前で投打にフル回転した。

 福岡・久留米市出身で、大学で日本一に輝いた2人の姉を追いかける。9学年上の成美さんは武庫川女子大時代に日本カヌースプリント選手権優勝。7学年上の成香さんは環太平洋大時代に女子ソフトボール部で全日本インカレ制覇。181センチ右腕は「自分も日本一という思いが強い」と飛躍を誓った。