第72回秋季高校野球県大会(14日開幕)に2年連続4度目出場の浜松修学舎(西部4位)は、4番の伊藤風雅(ふうが)内野手(2年)が鍵を握りそうだ。

地区大会では、全試合4番に座り、22打数10安打の活躍。守っては三塁手のほか、投手と捕手もこなした。県大会1回戦では、連覇を狙う御殿場西(東部5位)と対戦するが、チームのために攻守でフル稼働するつもりだ。

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伊藤は、チームへの献身性が高い選手だ。藤田圭司監督(52)から送球の正確さを評価され、新チーム発足直前に未経験だった捕手に挑戦。秋季大会では、主に三塁手で起用されたが、チーム事情から経験のあった投手もこなした。試合中、めまぐるしく役割が変わるが「チームの勝利に貢献できれば、どこでもやりますよ」と笑顔を見せた。

打撃でもチームに貢献した。全6試合で4番を務め、打率4割5分5厘。4犠打も記録した。地区大会の2、3回戦では、計10打数7安打と爆発。存在感を示した。それでも「どの試合でも思うようにフルスイングができなかった。安打は出ても、物足りない感じ」。その反省から、県大会に向けた打撃練習で「しっかりと股関節に体重を乗せ、タメをつくってからフルスイングするように心がけています」と話した。

捕手としては、常葉大菊川との地区3位決定戦で初めて出番が回ってきた。5失点した直後の1回途中からマスクを被り、冷静なリードでその後を無失点に抑えた。「三塁から見ていて、単調なリードを狙われていたのが分かっていた。自分は相手打者の立ち位置や足の向き、体の開きを観察しながらリードしました」。藤田監督も「あんなに抑えられるとは思いませんでした」と振り返った。

県大会でも起用法は変わらない見込み。「打撃も守備も課題が多い。しっかり練習します」と伊藤。「浜松の代表として、みんなで同じ方向を向いて戦いたい。1番強いチームとやって、そこで修学舎の名前を知らしめたいです」と力を込めた。【河合萌彦】