◆バスケットボール男子 W杯 ◆第10日(9日、中国・東莞)

 八村選手、渡辺選手、ファジーカス選手が合流し、アジアを勝ち抜いた日本の攻撃はW杯では見事に止められた。選手たちは世界との差を実感しただろう。さらにW杯での5試合を通し、守備面での課題が浮き彫りとなった。

 今の日本は40分間を通し、ピックアンドロールに対してもずっと同じ守り方で、またゾーンディフェンスも1種類しかない。守備の引き出しがないため、相手も攻略法が分かった状態で攻め続けてくる。自分たちの得点が止まったのに止められない。格下が格上に勝つためには、奇策やサプライズがないといけないが、5試合を通し見られなかった。今後はオールコートでのディフェンスを仕掛け、相手の判断を少しでも遅らせたり、リズムを狂わせたりし、相手を気持ちよくプレーさせないことが必要。また判断ミスで、相手を簡単にノーマークにした。世界はノーマークになれば3点シュートでも必ず決めてくる。

 順位決定リーグの2試合は八村選手不在の一言では片づけられない。W杯アジア予選の4連敗から8連勝、8月の強化試合5試合とW杯5試合、能力は上がっても組織としてやっていることに進化は見られなかった。リセットし、五輪に向けてもう一度考え直す必要がある。(元プロバスケットボール選手、アナリスト)