巨人との決戦を前に、DeNAが思わぬアクシデントに襲われた。中でも初戦・10日に先発する今永が不運に見舞われた。台風の影響で、神奈川県内の自宅から横須賀市内の2軍施設まで車で5時間半もかかった。「こんな渋滞は初めてですね。でも僕よりも大変な思いをした方もいると思うので」と、ナイスガイらしく周囲を気遣った。

 普段なら30~40分の道のり。高速が全て通行止めで、午前10時の練習開始へ向け一般道を選んだ。「飛んできたものや倒木もあって道路が規制されていた。信号の『青』『赤』を3回繰り返しても前に進んでいなかったです。途中何度か車内で大声を出しました」と苦笑いするしかなかった。

 チーム本隊もようやく横浜に帰った。当初は8日のデーゲーム中日戦(ナゴヤD)後に移動する予定だったが、新幹線が不通で名古屋に延泊。この日、各自で移動したが、早朝の新幹線に乗ったロペスら外国人選手は名古屋駅ホームで待たされ、新幹線も1時間弱遅延した。JR新横浜駅も人であふれかえり、タクシーには長蛇の列ができていた。

 11、12日に先発予定の井納、平良はそれぞれ自宅から横須賀での投手練習に参加。渋滞の影響で到着時間がバラバラとなったため、練習も別々となった。それでも今永は言い訳などしなかった。車内では体が硬くならないよう最善の努力をし、到着後はブルペンで40球投げ込み最終調整。あえて中8日でG斬りを託されたエースは「3連勝しないと意味がない。(残り6戦の)直接対決を全勝する勢いでその先陣を切りたい」ときっぱり。4連敗中、天災という苦境をホームグラウンドではね返す。(岸 慎也)