原巨人は10日から2位・DeNAとの勝負の3連戦を迎える。引き分け以上で優勝マジックが再点灯する初戦はライアン・クック投手(32)が来日初先発。9日、川崎市のジャイアンツ球場で調整した助っ人右腕は首脳陣の期待に応え、5年ぶり優勝へ弾みを付ける投球を誓った。

 来日初先発のマウンドを前に自然と胸は高鳴る。4ゲーム差で2位に付けるDeNAとの3連戦初戦。「そういう試合を託された重みを分かっている」。クックは静かに闘志を燃やした。

 先発予定だった8日・ヤクルト戦(神宮)が台風15号接近のため中止。10日は桜井を中4日で起用するプランなどもあったが、首脳陣は助っ人右腕に仕切り直しで登板させる決断をした。

 9年ぶりとなる先発への配置転換に大きな戸惑いもあった。来日1年目の今季、開幕当初は守護神に任命されたが、右肘の違和感や日本野球への適用が遅れ、大半をファームで過ごした。

 米国で培ったリリーバーとしての誇りもあったが「チームが先発として必要としている。それを理解してからは前向きに取り組もうと思った」と吹っ切れた。8月以降は2軍戦で4試合に先発。課題だったクイックの改善にも取り組んできた。

 チームは5年ぶりのV奪回へ残り16試合。9月は1勝5敗と調子が上がらない。正念場となる今3連戦は2戦目が桜井、3戦目は高橋を共に中5日で投入。原監督は「直接という戦いになる。これは非常に集中してできる」と必勝を期する。

 中でも初戦が重要だ。クックは「監督の期待を感じるし、最善を尽くして何としても期待に応えたい」と力が入る。直接対決で眼下の敵を叩き、優勝への歩みを加速させる。