◆レッドソックス5―10ヤンキース(8日・ボストン、フェンウェイ・パーク)

 ヤンキースの田中将大投手(30)が、8日(日本時間9日)敵地でのレッドソックス戦に先発。4回を投げて8安打4失点で降板し勝敗はつかなかった。2三振、無四球、1本塁打で防御率は4・53。

 必要以上にネガティブになることを避けて、田中は悔しさを飲み込んだ。「チームが着実に点数を重ねる中、僕も着実に失点を重ねていたので、勝利を考えたら、あのタイミング(交代)になるのは、しょうがない。投げているボール自体は、これまでのボストン戦よりはるかにいいと思うので、悲観的になり過ぎず、ポジティブに捉えることが大事だと思う」

 過去2試合、今季のRソックス戦の防御率は40・50。12失点した7月25日の前回対戦を機に、スプリットの握りを変えるなど修正し、挑んだリベンジのマウンドだった。持ち球を駆使し、リードを守って試合をつくったが、4回80球で降板。ブーン監督は「打順が3巡目となる前に、と考えた」と説明。「きょうは完璧じゃなかったが、俯瞰してみれば、ほとんどの試合はシャープだし、プレーオフまで2週間を残して、いい状態にある」と、信頼は揺るがない。

 伝統の一戦は、昨年4月11日の勝利を最後に6試合白星がない(1敗)。「右打者には色々と対策をして手応えがあっただけに、残念。いいカウントからフィニッシュまで持っていけなかった」。追い込んでからファウルで粘られる課題は残ったが、今季公式戦最後の宿敵対決で、これまで苦戦したマルティネスやボガーツを完璧に封じ込めた。「来年の宿題として、割り切ることも大事。このチームとは来年も当たる。何とか相手を上回れるようにやっていくだけ」。

 振り返れば、レ軍戦の苦悩が、大胆な修正を加え、新しい方向性をつかむきっかけとなった。その収穫を、プレーオフへと続く残りシーズンに結びつける。

 なお、チームはジャッジの2ランなど3本塁打で10―5と快勝。総本塁打数を268本とし、昨年のチーム記録を更新した。