バスケットボール男子のワールドカップ(W杯)は9日、各地で試合があり、日本(世界ランキング48位)は中国・東莞で順位決定リーグO組の最終戦でモンテネグロ(同28位)に65―80で敗れ、5戦全敗で大会を終えた。各組最下位チームの得失点差などにより、全32チーム中31位となった。32位はフィリピン。前身の世界選手権を含めて、日本が未勝利に終わったのは5度目の出場で初めて。

 NBAサマーリーグに史上最多の4選手を今夏送り込むなど、史上最強と言われた日本は、目標の「欧州勢から初勝利」を挙げられずに大会を終えた。

 この日は同じ4連敗だったモンテネグロに、第3クオーター(Q)以降で振り切られた。目標としていた欧州の中堅国との差を、34得点を挙げた渡辺雄太は「個人の力も、ハングリーさも負けていた」と痛感するばかりだった。

 渡辺は「バスケット人生で初めてプレッシャーに負けた」と振り返った。勢いをつけたかった初戦トルコ戦の第1Qでつまずき、第2戦チェコ戦では接戦を演じながら粘りきれなかった。日本のW杯経験者は竹内公輔、譲次の2人だけ。激しい当たりに日本の選手はひるみ、体力を消耗した。2試合で1次リーグ敗退が決定的となり、気持ちが切れた選手が多かった。

 米国でプレーする八村塁や渡辺が日本代表に参加できる機会はもう東京五輪直前までない。世界と戦うには個の能力を所属チームで上げるしかない。渡辺は誓った。「この悔しい思いを持って帰り、個人がレベルアップするしかない」(河野正樹)