<広島3-2阪神>◇8日◇マツダスタジアム

敗戦の中で、阪神梅野隆太郎(28)が捕手のセ・リーグ新記録を打ち立てた。シーズン110補殺。少し地味に映るが、強肩で、体を張って本塁を守る梅ちゃんらしい金字塔だ。

新記録は続く6回2死の場面だった。代打会沢に対し、カウント1-2から3番手島本にフォークを要求。ワンバウンドの球で空振りを奪うと、身体を投げ出してボールストップ。胸に当てて自身の前に落とした球を拾い上げ、一塁に送球した。このアウトが新記録の110補殺目となった。

梅野 光栄です。狙って狙えるものではない。自分も盗塁阻止だったり、いろんな(自分に)できることを常にやって、数多くできた結果が今になっている。

正捕手で116試合に出場。うち、109試合で先発マスクを被っている。補殺数は2位のヤクルト中村(76個)を大きく離し、22盗塁刺はリーグ2位。この日も岩貞のスライダーにドリス、島本のフォークなどをことごとくセーブした。

4回はワンバウンドした西川の空振り三振を一塁送球して108補殺。5回もワンバウンドしたメヒアの空振り三振に一塁送球して109補殺とし、1971年(昭46)辻恭彦(阪神)、01年谷繁元信(横浜)のリーグ記録に並んだ。この日1試合で計3補殺。高橋遥が「梅野さんが全て止めてくれるので、思い切って投げられる」と話すなど投手陣の信頼は厚い。プロ野球記録は54年土井垣武(東映)の119補殺。残り15試合、十分な射程圏だ。

梅野 シーズンが終わるまで(記録を)意識することなく1試合1試合。自分ができることをしっかり準備して、やることが結果になると思う。それをコツコツと。試合に出させてもらっているからこういうことも起きる。責任感を持って今後も努力していきたい。

投手、チームを助ける小さなワンプレーの積み重ねが大記録になった。逆転CSを信じ、体を張って全力を尽くす。【奥田隼人】

▽阪神藤井バッテリーコーチ(梅野の補殺新記録に)「試合に出続けた結果だと思う」