<F1:イタリアGP>◇予選◇7日◇モンツァ・サーキット

予選でホンダ勢はマックス・フェルスタッペンがノータイムで最下位、アレクサンダー・アルボンもQ3に進んだもののノータイムで8位、トロロッソ勢はダニール・クビアトが13位、ピエール・ガスリーが15位とQ2敗退に終わった。

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは「ちょっと今日の予選はホンダ勢全体としてうまく回らなかったなというのが正直なところですね」と振り返る。

各車が前走車のスリップストリームを使い空気抵抗を減らそうとアタックのポジションを譲り合う中で満足なアタックが出来ない予選となったが、今回4台ともに投入のスペック4は順調に機能しているという。

「基本的には我々の想定した通りの働きをしてくれています。今回は4台ともレースを走りますから、きちんと走らせて結果が見えればなと思います」

フェルスタッペンはQ1のアタックで「パワーを失った!」と訴えてピットに戻っただけにトラブル発生かと懸念されたが、実際にはスロットルを踏みすぎてリミッターに当たり、それがFIAの監視システムでトラクションコントロールとみなされて一時的にパワーが抑えられたものにすぎなかった。

「第1シケインの出口で縁石に乗り上げて、過大なホイールスピンでエンジンがオーバーレブして、それに対してレブリミッターが当たったんですが、エンジン側からは回転数を落とす指示を出している一方でスロットルを全開で踏んでいるというのは、簡単な解釈で言えばトラクションコントロールということになりますよね。それをFIAは常時監視していて、その差が大きすぎたのでフィルターに引っかかってセーフモードに入ってしまったということです」

ホンダとしてはF1では初めての経験で、他メーカーでもめったに起きることはない事象だという。それだけフェルスタッペンが長くスロットルを踏みアグレッシブに攻めた結果だが、「本人は何が起きたかを理解していますし、決勝では同じようなことは起きないと話していたのはそういうことでしょう」と田辺テクニカルディレクターは説明する。

後方からの追い上げとなるが、フェルスタッペンは「フリー走行ではほとんどトウを使わなかったにもかかわらずあのタイム(フェラーリと0.032秒差の2位)だった。僕らは思っていた以上に競争力がある。少なくとも2チーム4台の後方5位までは挽回できる自信がある」と語る。

チームとしてもなるべく早く後続車両をパスすることがその後の戦略策定の鍵になると田辺テクニカルディレクターは説明した。

「とにかく早い段階で前のクルマをパスして、レースのどの時点でどこまで順位を上げたかによってそこから戦略が変わってくると思いますから、行けるだけ行くしかないと思います」

(米家峰起通信員)