「U18W杯・2次リーグ、日本1-4豪州」(7日、機張)

 初の世界一を狙った日本は豪州に敗れ、5位で全日程を終えた。表彰台を逃すのは6位に終わった12年以来4大会ぶりの屈辱。163キロ右腕の佐々木朗希投手(3年)は「負けてしまって本当に悔しい」と唇をかんだ。エース格と期待されながら右手中指の血マメの影響で出番は6日の1回のみ。人生初の世界大会で味わった経験を今後の野球人生に生かしていくことを誓った。

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 初の世界制覇を目指しながら、大会最終日を待たずして試合を終えることになった。4月には侍ジャパン高校代表第1次候補を集めて国際大会対策研修合宿を開くなど、並々ならぬ思いで臨んだ今大会。歯車が狂ったのは投手の運用からだったように映る。

 顕著に表れたのが5日のカナダ戦だ。2-1と1点差で奥川から佐々木へのスイッチが既定路線だった中、七回に追加点が入ると飯塚へのリレーに変更。起用が一転したことは、マウンドさながらの勢いでブルペンで投げ込んでいた佐々木が翌6日の韓国戦で右手中指の血マメを悪化させる原因にもなった。

 その韓国戦ではエース格のアクシデントに急きょ用意を始めた投手がスタッフに登板のタイミングを聞くと把握しておらず、ベンチへ確認に戻るシーンも見られた。急場しのぎの継投が目立ち、ブルペンも混乱していた。

 昨年のU18アジア選手権に続いて導入された球数制限に対応するため、20人のメンバーのうち投手登録の選手は約半数の9人が入った。投打二刀流の石川と遠藤も含めれば11人の大所帯だったが、ふたを開けてみれば特定の選手へ負担が集中。西の13回1/3を筆頭に厳しい場面では宮城、飯塚の起用が続いた。不慣れなルールを気にするあまり、豊富な投手陣を使いこなせなかったのは残念だった。(デイリースポーツ高校野球担当・佐藤敬久)