◆秋季高校野球 静岡東部地区大会 ▽決勝 知徳4―0沼津東(7日・愛鷹)

 東部決勝が行われ、知徳が4―0で沼津東を下し、2009年以来10年ぶりの優勝を飾った。エースの葉桐響(2年)が154球の熱投で12三振を奪い、3安打完封。14年に三島から現校名に変更してからは初の地区制覇となった。3位決定戦は加藤学園が7―3で沼津商に快勝。25校が参加する県大会は9日に抽選会が行われ、14日に開幕する。

 知徳の鉄腕・葉桐が愛鷹球場のスコアボードに0を9個刻んだ。9回の沼津東の攻撃は4番から。裾野シニア時代の仲間で、相手は主将だった。「打たれたくなかった」と気迫のこもった129キロの内角速球で三振に仕留めた。

 次打者もスライダーで12個目の三振を奪う。6番には四球を与えたが、最後の打者を二ゴロに仕留めて東部制覇だ。「10年ぶりの優勝がかかっていて、気合が入っていました。勝ててよかった」と優勝カップを大事そうに両手で抱えた。

 高1で本格的に投手を始め、抜群の制球力を評価されて今秋からエース。「自分が納得できないと投球練習をやめないんです」と初鹿文彦監督(44)は意識の高さを褒める。今大会6試合のうち、2回戦以降の5試合を完投。そのうち2試合が完封だ。

 そんな葉桐に「負けられない」と、バットで活躍したのが1番・中堅の杉崎幸風(ゆきち、2年)。2―0の4回2死一、二塁で打順が回り、「ここで打たないと試合の流れは来ない」と中越え三塁打だ。新チーム結成時はエース候補で1回戦に先発したが、3回2失点。それでも野手として起用してくれた指揮官に、長打で応えてみせた。

 8日も練習試合を予定しており、「杉崎に投げてもらいます」と監督は期待。154球を投げ切った葉桐も「行くつもり。体は大丈夫です」と志願した。14日開幕の県大会では2回戦からの登場となるが、3回戦と準決勝が連戦になる。連投に備え、万全の準備をするつもりだ。(里見 祐司)