「広島3-7阪神」(7日、マツダスタジアム)

 有言実行の一打。今季通算140本目の安打は、勝利をグッと手繰り寄せた。阪神・近本がホッと一息つく。「まだ序盤だったので。できるだけ点を取っておきたかった」。一挙5点、打者一巡の猛攻を導く安打が、勝利に欠かせなかった。

 三回だ。高山に3ランが飛び出し、リードは5点。なおも2死満塁で打席が回る。マルチ安打した前夜の敗戦後、誓ったのは勝利に導く活躍。「何としても勝たないといけない」と前を向いた。1-1から3球目。144キロの直球を中前に運んだ。6戦連続安打となる2点適時打だ。

 「言われるまで意識していなかったですね。それよりも1日1本、いいところで打つことを意識したいです」

 140安打は巨人・高橋由伸に並び、リーグ新人3位タイとなった。出塁後はすかさず二盗を決める。今季29個目でリーグ単独2位。赤星憲広が持つ球団新人記録の39盗塁まであと10に迫った。1安打、1盗塁ごとに、活躍が球史に刻まれていく。輝かしい勲章はチーム浮上の推進力にもなる。