◆ヤクルト6―10巨人(7日・神宮)

 神宮の夜空にかけた大きな放物線をしばらく見つめ、ゲレーロはゆっくりと一塁へ駆け出した。3点リードを追いつかれた直後の4回先頭。この回からマウンドに上がった2番手・大下の代わりばなを捉え、決勝点となる19号ソロ。嫌な流れを一振りで一蹴した。

 来日3年目。試合前まで日本で68発を放っていた助っ人大砲だが、意外にもこれが神宮初アーチ。「ようやく神宮での1本目が出たよ。打ててうれしい」と頬を緩めた。69発目で最後の砦(とりで)を打ち崩し、セ・リーグの6球団、全ての本拠地で本塁打を記録。「(どこの球場でも)打ちたいですけど、打てない球場もある。それは自分でコントロールできない」と待望の球場での一発に安堵(あんど)の表情も見せた。

 来日1年目の17年に35発を打って本塁打王に輝いて以来、2年ぶりの20号にも王手をかけた。これで9月は18打数6安打、2本塁打3打点。チームが6連敗を喫する中でも、コンスタントに結果を残してきた。5日の中日戦(東京D)では先制となる代打弾を放つなど、優勝争いが佳境を迎える中でも勝負強さを発揮。ラストスパートへ、背番号44が重量打線を盛り上げる。