◆楽天5―3西武(7日・楽天生命パーク)

 楽天は、4番のジャバリ・ブラッシュ外野手(30)を除く8選手の打順組み替えが実り、西武に5―3で勝利。連敗を4で止め、勝率5割に復帰した。平石洋介監督(39)は、島内宏明外野手(29)を1番、浅村栄斗内野手(28)を5番、茂木栄五郎内野手(25)を7番で起用。3選手とも今季初めての打順となったが、カンフル剤が見事に効いた。

 島内は右手を突き上げ、三塁ベンチに向けて笑顔でガッツポーズを繰り返した。同点で迎えた4回2死満塁。島内が外角直球を振り切ると、鋭い打球が左中間を転がった。決勝の2点二塁打。連敗ストップに貢献したヒーローはお立ち台で「打てて良かった。とにかく勝てて良かったです」と白い歯を見せて笑った。

 悪い流れを止めるには、これしかなかった。指揮官は湿った打線にカンフル剤を入れようと、6日の西武戦(楽天生命パーク)から、8選手の打順を組み替えた。島内を今季初めて1番で起用。好調の29歳に、リードオフマンとしての活躍を期待した。すると0―2で迎えた3回2死三塁、島内が右前へ適時打。1点差に詰め寄った。

 4試合連続無安打で、楽天加入後初めて5番に座った浅村が、逆転の口火を切った。1点を追う4回1死無走者。5試合ぶりの安打となる左翼線二塁打で出塁すると、続く6番・藤田が死球で一、二塁。今季初めて7番に下げられた茂木も意地を見せる。一、二塁間への当たりはボテボテながら、快足を飛ばして内野安打に。1死満塁とすると、太田が押し出し四球で同点。島内のV打を呼び込んだ。

 平石監督は打線を組み替えた詳細については伏せたが「流れ、雰囲気を変えたいというのがあった。みんなが、よくつないでくれた」とナイン全員をたたえた。また4打数2安打3打点の活躍を見せた1番打者については「島内は見事な働きを見せてくれた」と絶賛した。

 3月29日のロッテとの開幕戦で、生え抜きの日本人選手として初めて4番に座った島内は「何番を打たせてもらっても、つなぐ意識は持っている。どの打順でも役割を果たしたい」と淡々と語った。8月には主に2番で、月間での球団最多安打記録となる38安打をマークしたばかり。自らの言葉通り、どんな打順でも打ちまくる。(高橋 宏磁)