◆ソフトバンク0―4ロッテ(7日・福岡ヤフオクドーム)

 千賀にノーヒットノーランを食らった屈辱の敗戦から一夜明け、ロッテ・西野が痛快なシャットアウトでタカ打線を沈黙させた。最後の打者・グラシアルをスライダーで空振り三振に仕留めると、女房役の田村と抱き合った。9回4安打114球。11年目のプロ初完投を初完封で彩ったヒーローは「気持ちよかったです」と喜びをかみしめた。

 「初戦を取られて何とか自分で勝ちたいと思っていた。まさか打線がノーノーされると思ってなかった。最少失点でいけたらと思っていた」。最速148キロの直球で内外を突き、スライダー、フォークを低めに制球。“快投乱麻”の投球で流れを引き戻した。

 打線も雪辱した。0―0の5回1死一、二塁の好機で中村奨が早大の大先輩・和田のチェンジアップを左前に運ぶチーム30イニングぶりの適時打。「何とかしたいと思っていたので、1本打ててよかった」。主軸の仕事を果たしてみせた。

 6回にはマーティンの11号2ランで追加点を挙げた。前夜の2つの落球失策が失点につながり「昨日はプロ野球人生で最悪の一日だった」。悪夢を払拭できたのは、試合後にSNSを通じて届いたファンからの200件を超す激励メッセージのおかげだった。「気持ち的に楽になりましたし、結果が出てよかった」。感謝の気持ちがアーチを生んだ。

 これで今季のソフトバンク戦は16勝7敗。マジック点灯も阻止した。3位を死守した井口監督は「大きいですね。投手が抑えて打者が点を取って、いいゲームだった」と総括。嫌なムードを吹き飛ばし、CS進出へ加速した。(長井 毅)