昨年5月の試合で起きた悪質なタックル問題で出場資格停止処分を受けた日大アメリカンフットボール部が7日、公式戦に2年ぶりに復帰した。関東大学1部リーグ下位の「ビッグ8」初戦で、青学大を89―0と圧倒した。

 2017年には27年ぶりの大学日本一に輝きながら、昨季はリーグ戦に参加できず、リーグ上位の「トップ8」から降格した。QB林大希(3年)は「王者でありながらリーグ戦を戦えなかった。その悔しさをぶつけた。今季でトップ8に昇格して、来年は日本一になる」と決意を語った。

 首脳陣からの指示を待つのではなく、選手が自主的に行動するチーム作りを目指してきた。練習前には中心選手が集まって、メニューを考えるようになった。この日の試合でも選手から作戦を提案する場面があった。OL贄田(にえだ)時矢主将(4年)は「明日何をするかも決まらずに、空中分解した時期もあった。選手が意思決定して、いいものを作っていきたい」と話した。

 悪質なタックルで警視庁から傷害容疑で書類送検されているDL宮川泰介(4年)については、日大は検察の最終判断が出るまで試合には出場させない方針だ。練習に復帰している宮川はこの日、ユニホームを着て、フィールド脇で記録をとった。橋詰功監督は「本人は間違いなくつらいと思うけど、納得している」と説明した。(吉田純哉)